マッサージ バッグの中にぎゅっとつまった泥。福島県棚倉町にしかない海泥の山から削りとった貴重な泥「タナクラクレイ」だ。きめが細かく、天然ミネラルが豊富。開発者の上村さんは、15年前にこの泥と出合ったという。「原料にこだわったマッサージ料を作りたい。そう思ったときにまっ先に浮かんだのが、この泥でした」
粒子レベルに粉砕した泥をオーガニックコットンで包む。「泥が適度にバッグの外に出て肌ざわりもいいものを……。500個は試作しましたね。いかに肌の上での滑りをよくするか、汚れをとるか、泡立ちをよくするかにもこだわった結果、この形になりました」
開発中は、夜な夜な自分の肌で試していたという上村さん。マッサージ効果か、つやつやなお肌でした！
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漂白剤は使用していません。
どこまでも肌にやさしい素材です。
汚れを吸着しながら肌にしっとり感を与える海泥「タナクラクレイ」や、有機米ヌカなどの保湿成分を配合。
布も中身も100％天然由来。オーガニック栽培の原料を約50％配合しています。
製品としてECOCERT認証を取得。
ドゥーオーガニックのマッサージ バッグに詰められた海泥「タナクラクレイ」の原産地レポートをお届けします。
福島県棚倉町は、澄んだ水が流れる静かな町である。車で山間を進むと現れる白い山肌……それこそが、海泥「タナクラクレイ」だ。
この山は、数千万年前まで海底にあった。太平洋プレートの地殻変動を経て隆起し、現在のような地質層になったという。
古代海洋生物の天然ミネラルを豊富に含むだけでなく、自然の力による分解・再生を繰り返したため、粒子が細かく多孔質（穴･へこみが多い）で、世界でも類をみない高品質のクレイだ。
この山を守っているのが、八幡礦業の八幡昌裕さん。
「このあたりは、日照条件が悪いにもかかわらず昔から『凶作知らず』で有名だった。
不思議に思った先代が田んぼの土を調べてみたら、脇にあったこの山にたどり着いたんですよ」
採掘した泥は、近くの工場で荒粉砕し乾燥させる。特別な機械でさらに細かく粉砕し、マッサージバッグの中身やパックなどの原材料として用いられる。
美容用途以外にも、天然の土壌改良剤（田畑のミネラルバランスを整え微生物を活性化する）や、免疫向上の研究素材として、国内外で注目されている。
「この泥の可能性には、驚かされっぱなしですね（笑）」
まさに古代からの贈りもの。限りある資源だからこそ大切にしたいですね。
