自分と向き合い“自分らしさ“をみつける大切さを伝えたい・MANAMIさん<前編>

第11回目は、モデルを経て、ヘアメイクアップアーティスト・トータルヴィジュアルプロデューサーとして幅広く活躍されているMANAMIさんにお話を伺いました。本業で活躍する傍ら、大学で法律を学んだり、ベストボディ・ジャパン福島大会で3位を受賞したりと、挑戦・努力を惜しまないMANAMIさん。そんなMANAMIさんの経歴や美の秘訣とは? 見た目印象をアップする美しい姿勢についても教えていただきました。

モデル活動、海外での生活、日本での仕事を経てみつけた、自分らしい働き方

ー ヘアメイクアップアーティストをはじめ、さまざまなシーンでご活躍中のMANAMIさんですが、現在の主なお仕事について教えていただけますか?

MANAMIさん:

現在の肩書きは、「トータルヴィジュアルプロデューサー」で、人の見た目を整えるお仕事です。政治家や芸能人はもちろん、就活中の大学生や転職希望の社会人、ミスコンのファイナリストや出場者の方まで、幅広い方々のヘアメイクやファッション、歩き方、姿勢なども含めて、トータルで見た目を整えるためのアドバイスをしています。

ー 元々は、台湾でモデルのお仕事をされていたそうですね。

MANAMIさん:

15歳の時に地元の札幌市でスカウトされ、最初の仕事が海外のコレクションのモデルでした。それから学業と両立しながら海外でのお仕事をして、高校卒業を機に台湾に渡りました。アジア圏でお仕事をしていたものの、コネクションがないまま台湾へ行き、自分で事務所を探すところから始めました。最初は言葉もわからず不安だらけでしたね。

ー ヘアメイクアップアーティストに転身したのはいつ頃ですか?

MANAMIさん:

27歳でヘアメイクアップアーティストに転身しました。美容に関わる仕事をしてみたいと思うようになり、最初は独学でアーティストの友人のヘアメイクなどをしながら、台湾のメイク学校で学んだり、ハワイでブライダルメイクを学んだり、バリでエステの勉強をしたり。美容に関するさまざまなことを学びました。とことん理論を学びたいタイプなんです。

ー 日本に帰国されてからはいかがですか?

MANAMIさん:

31歳でヘアメイクアップアーティストとして帰国しました。日本でのコネクションがなかったので、最初は中華圏のアーティストや著名人が来日した時のメイクをする仕事が主でした。

ー コネクションがない状況から、今のご活躍にどう繋がったのでしょうか。

MANAMIさん:

ヘアメイクの仕事の中で、なぜかロケバスの手配をしたりモデルが足りない時はモデルもしたりと、どんどん要求が増えてきたんです(笑)。ヘアメイクもしつつ、新人のモデルにポージングを教えながら撮影ができないかとか、洋服を一緒に選んで欲しいとか。時には撮影でのコーディネートのアドバイスを求められることも。それならもう全部やってみよう思って今に至ります。

ー たくさんのことを経験して学んだMANAMIさんだからこそ、すべてが繋がって形になっていったのですね。

MANAMIさん:

自分がやりたいことには必要ないだろうと思い込んでいた経験や知識が、意外にも人から需要があるんですよね。私の場合、「やりたいこと」よりも「求められたこと」をやる方がうまくいくことに気づいたんです。求められることがメイクアップアーティストの肩書きで収まらなくなってきたこともあり、何でもできますよという今の肩書きに変えました。

自分に目を向けて自分を知ることで、「見た目」は決まります

ー 見た目を整えるためのアドバスをする上で、MANAMIさんが大切に考えることはどんなことですか?

MANAMIさん:

見た目を整えるには、内面がしっかりしていないと表現できないと思っています。私も自分の内面について理解していなかった時は、服装もひどかったんです(笑)。外見でも何でも自分のことを実は知らない人が多い。自分のダメなところを考えるのは辛いけど、自分がどういう人間なのか、マイナス面も含めてちゃんと向き合えるようになると、見た目も変わります。自分に目を向ける時間を持つことが大切ですね。

ー 自分に目を向けるにはどうすれば良いのでしょうか?

MANAMIさん:

内面は知ることは難しいけれど、書き出すとわかりやすいと思います。まず自分で自分をどう思っているか、人からどう思われていると思うか、今日のメイクはどういう意図でしたのか、などを書いてもらうようにしています。やりたいことはAだけど、人から褒められることはBだとするとギャップが生まれますよね。

ー 確かにそうですね。ギャップはどう埋めていくのでしょう?

MANAMIさん:

自分がやりたいことに人からの評価も近づくように努力するか、褒められることをやりたいことに変えていくか、自分においてもそう考えます。セミナーの時はグループになって、話す前にそれぞれの第一印象を書いてもらうと、自分が思っている見た目と他人からの第一印象がずれていることにも気づくことができます。

ー なるほど、自分のなりたい印象に合わせてメイクや服装を決めていくと良いのですね。

MANAMIさん:

自分ではしっかりした性格だと思っていても、ふんわりした印象のメイクでは、そう見えないですよね。仕事では、見た目でその人に期待してしまうことがあるので、第一印象と内面が一致している方がうまくいくことが多いと思います。

「理論的」に伝えるのが、私の中でキーワードなんです

ー どんな風にアドバイスをされているのですか?

MANAMIさん:

見た目が華やかで、ハキハキしてそうな印象だけど、実はもじもじしているとがっかりされてしまうし、逆に清楚でおとなしい印象なのに、話し方が元気すぎるとマイナスに見えてしまいます。まずその人の内面をじっくりと聞いて理解した上で、洋服の色や髪の色、眉やアイラインの形やカラーコンタクトのサイズなど、かなり細かく理論的に伝えるようにしています。

ー かなり細かくアドバイスしてくださるのですね。MANAMIさんの著書でもとても理論的でわかりやすく、実践的な提案が詰まっていると思いました。

MANAMIさん:

「理論的に」というのが私の中でキーワードになっていて、自由な発想で感覚的にメイクをするよりも、理論を元に研究してそれを発展させる方が得意で好きなんです。私はメイクをマトリクスやエクセルで管理していて、服の着回しのようにメイクをしています。テキストは全て自分で書いているのですが、ここが知りたかった!と思ってもらえるよう細かく解説しています。

ー 今回は、印象をアップする立ち姿や歩き方を教えていただけますか?

MANAMIさん:

スマホが普及してから、猫背で巻き肩の人が多いですね。巻き肩になると顎が前に突き出した状態に。肩や首に負担がかかって、肩こりや頭痛、ストレートネックの原因になるだけでなく、巻き肩だと肩幅が小さく見えるし肩より顔が前に出ることで、顔が大きく見えていまいます。またデコルテに影ができて全体的にぼんやりした印象に。

MANAMIさん:

まず胸の真ん中、デコルテを陽に当てるようなイメージで、肩甲骨をしっかり寄せて胸を開きます。こうすると自然と体の重心が上に引き上がり、姿勢が良くなります。反り腰にならないよう骨盤は立てて、顎は軽く引くときれいです。脚は写真のように少しクロスして立つと、全体の体のラインもきれいに見えますよ。

MANAMIさん:

ヒールを履いて歩くと、膝が曲がって視線も下に向きがちに。前の脚が地面につく瞬間に、膝をきちんと伸ばすことを心がけてみてください。すっと背筋が伸びますよね。体の重心は土踏まず、ヒールなら少し前あたりを意識しましょう。

たくさん動いて、たくさん食べることが、健やかな美しさの秘訣

ー MANAMIさんご自身は、美容や健康で気をつけていることはありますか?

MANAMIさん:

ずっと続けているのは、たくさん歩くこと。トータルで一日10kmくらい歩きます。歩きながら、大学で習ったことや仕事のことを考えたり、見える景色から化粧品の開発を思いついたり、いい情報収集になったりと、頭の整理にもいいんです。歩くと気分もスッキリして、仕事も勉強もすごく捗ります。

最近気をつけているのが、水分補給。内からと外からと、水分をしっかり摂るように心がけています。水をこまめに飲むのもそうですが、化粧水をたくさんつけることも重要。

あとは、食べたいものを食べる! 我慢するとストレスなので、基本食事制限はしていません。野菜が多めの食事を心がけていますが、お肉と油もしっかり摂ります。食べたいものを食べる替わりに、質にはこだわります。外食でも自然食のカフェやレストランを、食材もできるだけオーガニックのものを選ぶように。体のことを意識するようになると、体調の変化にも気づくようになってきました。

Photos by:Nobuki Kawaharazaki

MANAMIさん

MANAMIさん
(まなみ)
トータルヴィジュアルプロデューサー・ヘアメイクアップアーティスト。
15歳からモデルとして主に海外での活動を経て、ヘアメイクアーティストに転身。帰国後は、来日する海外芸能人のヘアメイクなどを担当。モデル経験を活かし政治家、起業家、芸能人、ミスコン出場者、企業向けにも、ヘアメイクからファッション、姿勢など見た目に関する全てのプロデュースを手がけている。また化粧品メーカーへの製品開発コンサルティングやセミナーや講演、雑誌、テレビにも出演するなど、幅広い分野で活躍中。

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