自分の肌を観察して、自分に合ったケアをみつけることが大切です・深澤亜希さん<前編>

第17回目は、雑誌やwebなどのメディア、イベント出演など幅広く活躍されている美容家の深澤亜希さんにご登場いただきます。深澤さんと言えば、見惚れてしまうほど透き通るような白い美肌の持ち主。そんな深澤さんの美しい肌を育むメソッドやスキンケアのコツ、ライフスタイルなど、キレイの秘訣を教えていただきました。

自らで切り開いた美容家への道。最初はトライ&エラーの繰り返しでした

ー 深澤さんのお仕事や現在に至る経緯をお伺いしたいのですが、美容家になる前は、美容ライターとして活動されていたそうですね。

深澤さん:

大学卒業後すぐに、フリーランスで美容雑誌の編集やライターをさせて頂いていました。“会社に就職する”というチョイスが私の中にはなく、自分の好きなことを仕事にして生きていきたい、好きなことはなんだろうと考えた時に、「女性がきれいになること」と「書くこと」だったんです。

ー 卒業後、すぐにフリーランスで活動されていかがでしたか?

深澤さん:

経験もコネクションもなかったので、自分が携わりたい雑誌の編集部に直接連絡して、自ら売り込みをしてお仕事をさせて頂いていました。高校生活をアメリカで過ごした後、日本の大学を卒業したのですが、当時は特に自己主張が強くて怖い物知らずで。今ならあの頃のようにはできないと思います(笑)。

ー エレガントでおしとやかなイメージの外見と、男前な行動力のギャップが魅力的ですね。美容ライターから美容家に転身したきっかけを教えてください。

深澤さん:

美容ライターのお仕事を続けているうちに、自分が本当に良いと思ったモノやコトだけを発信したいという思いが募っていきました。そして自分にしか書けない美容本を出版したいと思い、まずは自分で本を書いたんです。それを持っていくつも出版社へ営業に行っては断られ……。28歳の時にやっと初めての著書を出版することができ、“美容家”としての活動をスタートしました。

ー “美容家”としては、具体的にどのような活動をされているのでしょうか。

深澤さん:

美容本を出版したり、美容法を発信するwebコンテンツを作ったり、美容メーカーさんと一緒に商品開発をしたり、雑誌やwebなどのメディアに出させて頂いたり、セミナーやトークイベントに出演したりすることも多いです。当時は美容家と名乗る人も少なくすべてが手探りでした。私の場合は一度も会社に就職したことがなく、誰かのアシスタントについたこともなかったので、大学卒業後から自分でたくさん考えて行動して、とにかくトライ&エラーの繰り返しでした。

スキンケア効果をアップするコツは、「し・み・け・あ」

ー 深澤さんといえば、うっとりするような白くてキメ細かい美肌で知られていますが、美しい肌のために心がけていることや秘訣を教えていただけますか?

深澤さん:

スキンケアはとにかく保湿。美肌のためには、まずは1にも2にも3にも保湿だと思っています。あとは体を温めることも心がけていますね。そして一番美肌のために役立っているのが「レコーディングスキンケア」。長年自分の肌や体調を観察して毎日記録しています。

ー 具体的にどのようなケアをされているのか教えてください。まず保湿はいかがですか?

深澤さん:

私は365日朝晩、スキンケアの最後には必ずクリームを使います。また、お風呂では湯船に浸かりながらその日の肌状態に合わせて、乾燥が気になる時はクリームマスクやシートマスク、お肌のくすみやザラつきが気になる時はクレイマスクなど、お風呂でながらケアしています。上手なスキンケアのコツは、「し・み・け・あ」です。し「湿っている」、み「密閉されている」、け「血行が良くなっている」、あ「温まっている」。この状態でスキンケアをすると効果が高まると言われています。入浴中は体が温まっていて、湯気のスチーム効果もあって、絶好のスキンケアタイムですよね。

ー スキンケアも使い方やタイミングが重要になるのですね。

深澤さん:

料理って同じレシピで作っても、食材の扱い方や調理法によって仕上がりが違いますよね。化粧品も“どう使うか”“いつ使うか”など、ちょっとしたことで差が出ます。シンプルケアでも丁寧にすることが大切。湯船でクレンジングをする方もいますが、クレンジングは入浴前にきちんとぬるま湯で洗い流しておくとか、スキンケアは温かい手でするとか、こういうちょっとしたことで、翌朝の肌状態も夜のスキンケアの効果も変わってくるんです。

ー 体を温めることも心がけているそうですが、具体的に教えてください。

深澤さん:

体が冷えると肌も冷えます。そうすると血液の循環も悪くなって、肌の色ムラやくすみの原因にも。体がすごく冷えている時は足湯をするだけでも効果的です。肌のキメも整って、明るい肌印象になりますよ。自宅にいる時は、腹巻やレッグウォーマーを使ったり、また白湯や生姜湯を飲んだりして、とにかく体を温めることを意識しています。

自分の肌をじっくり観察して、自分に合ったケアをみつけることが大事

ー 深澤さんが長年続けていらっしゃる「レコーディングスキンケア」について具体的に教えてください。

深澤さん:

体重や体調、肌状態、食事を毎日観察して日記につけています。そうすると、生理前のこの時期は痩せづらいなとか、暴飲暴食したからむくみが気になるなとか、逆に肌の調子がいいなとか、いろいろなことがわかってくるんです。自分の肌を意識するだけでも、肌の状態が変わってくるのがわかります。

ー まずは自分の肌や体調の状態を知ることが大切なのですね。肌状態はどのようにチェックするとわかりやすいですか?

深澤さん:

きれいな肌の条件は、私は「と・う・き・は・だ」と考えています。と「透明感」、う「うるおい」、き「均一な肌色」、は「ハリ」、だ「弾力」。この状態が保たれているかどうかを朝晩チェックしています。自分の肌の変化がわかると、徐々に合うスキンケアやアイテムもわかってきますよ。毎日が難しくても、週1回くらいからでもはじめてみるといいと思います。

肌に手応えを感じる年齢になって、ますます美容が楽しい

ー いつも美しい肌をキープされている深澤さんですが、年齢を重ねて変化や不調を感じることはありますか?

深澤さん:

もともと乾燥はするものの大きな肌トラブルはなかったのですが、40歳前後に体が疲れやすくなり、同時に肌や心も疲れを感じるようになりました。サプリメントを飲み始めたり、スキンケアもより丁寧にすることを心がけたり、アイテムややり方を変えたりしたら、とても調子がよくなり手応えを感じました。年齢を重ねることでこれからもっと美容がおもしろくなりそうです。

ー 年齢を重ねることを楽しめるのは素敵なことですね。

深澤さん:

肌の乾燥やたるみなど年齢を重ねるごとに悩みは増えると思いますが、同時にこの年齢だからこそお伝えできることも増えるので、職業的にはこれからが楽しくなるなと感じています。30代前半くらいまでは、トークイベントなどに聴きにきてくださる方は年齢が上の方も多く、悩みを伺っても「でもあなたはまだ若いじゃない」って言われることもあり、若い自分が年齢肌への美容法をご提案するには説得力がないのかなと感じることもありました。私自身も年齢を重ね、肌の悩みが増えたので、これから自分の幅が広がっていく気がして楽しみですね。

美容は、“生き方”そのもの。ポジティブなマインドは美しい肌を作ります

ー 深澤さんにとって、“美容”とは何ですか?

深澤さん:

美容は、生き方そのもの。その人のライフスタイルが映し出されると思っています。マインドと美しさは繋がっていて、マインドをポジティブに保つことはとても大事。鬱々とした気分の状態で美人に見える人って少ないと思うんです。逆に美人というわけではないけれど、いつもハツラツとしていて、なんだかかわいらしいなと感じる人は素敵ですよね。

ー 深澤さんのポジティブなマインドを保つために、欠かせないモノ・コトを教えてください。

深澤さん:

朝起きたらまず気持ちを落ち着かせたいので、クラシックを聴きます。部屋には必ず生花を。たくさんではなく一輪でもあると気分が違いますよね。あと欠かせないものが香り。お香やアロマなど何でもいいのですが、部屋中好きな香りを香らせること。また肌触りの良いリネンやタオルなど心地よいものに触れることも大切。日中も好きな香りのネイルオイルなどで気分をあげています。また美しい景色や好きな画像をピンタレストで見るなど、五感を心地よいもので満たすようにしています。

ー 私物をお持ちいただきましたが、素敵ですね。逆に避けていたり気をつけていたりするコトなどはありますか。

深澤さん:

悪いニュースやネガティブな言葉、映像などには極力触れないように気をつけています。30代以前は、たくさんのことを吸収していろいろな世界を知ることも勉強だと思っていましたが、40歳を過ぎるともっと自分の人生、時間を大切にしたいと思うようになりました。受動的にしているとどんどん余計な情報が入ってきてしまうので、ネットも探したいことだけ調べる時に使うなど、能動的に情報を取り入れるように切り替えています。

ー モノや情報が溢れる世の中だからこそ、自分に必要なものや心地よいと感じるものを“選ぶ”ことが大切なのですね。マインドをポジティブに向ける習慣はどのように養っていますか?

深澤さん:

寝る前にはポジティブな言葉が書かれている本を読み、今日会った人や出来事に感謝して幸せな気持ちで自分を満たしてから、寝るようにしています。自分一人だとどうしても考え方の幅が狭くなってしまうので、本を読んでポジティブな考え方を学んでいます。また常に楽しいこと、好きと思えることを基準にチョイスしています。好きであればどんな大変なことも頑張れる気がします。

ー 深澤さんの今後の活動や展望を教えてください。

深澤さん:

いま美白のメソッドを紹介するwebコンテンツを作っていて、来春くらいにスタートできる予定です。また台湾で美白コスメブランドのプロデュースもしています。プライベートでは、お料理をもっと勉強していきたいですね。食は美に直結しているので、今後もっと勉強していきたいことのひとつです。

発売から10週連続Amazon美容・スキンケア部門で1位を獲得した著書『白ツヤたまご肌のつくりかた シミのできない魔法の美白ルール40』(三空出版)は、台湾でも翻訳出版されている、人気書籍。

Photos by:Arisa Kasai

深澤亜希さん

深澤亜希さん
(ふかさわ・あき)
美容家・ビューティスキンスペシャリスト。1977年生まれ。幼少期をタイで過ごし、高校はアメリカへ留学。現在は、書籍の執筆、女性誌やWEB、TV、広告やトークイベントへの出演、化粧品会社や、商品開発のアドバイザー、またアジアでも書籍を出版、イベント出演、など幅広く活躍している。女性は自分に合った正しい美容法を行えば、誰でも必ずキレイになれる、をモットーに発信される様々なビューティメソッドや独自の美容法、メッセージは、キレイになって気持ちまで前向きになると女性から絶大な支持を得ている。
http://www.akifukasawa.com

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