オーガニックを選ぶことは、循環の一部になること。生産者や世界の誰かと繋がるモノ選びを・早坂香須子さん<後編>

第22回目も、引き続きメイクアップアーティストの早坂香須子さんにお話を伺います。後半では、オーガニックコスメブランドのプロデュースもされている早坂さんの目線から、オーガニックコスメを選ぶ基準やモノづくりの大変さ、またお気に入りのドゥーオーガニック製品も教えていただきました。

心地よさで選んだモノが、生産者や世界の誰かのサポートになれると嬉しい

ー 早坂さんが、オーガニックコスメに求めることはどんなことですか?

早坂さん:

香りとテクスチャーは大切です。オーガニックコスメに興味を持ち始めた当時は商品のことがわからない時、購入の決め手は香りでした。また作り手さんの想いやセンスはパッケージに現れると思っていて、意外と見た目で選ぶと当たることが多いんです。最近ではリサイクルできるものを選んだり、裏面を見てよくわからない成分が多いものは避けたりするように。ただ、この成分が入っているから買わないではなく、つけた時の心が踊るような感覚は大事にしています。

ー 早坂さんにとって、“オーガニック”とはどういう存在ですか?

早坂さん:

循環の一部になるということです。ポートランドなどオーガニック先進都市では、学生でもオーガニックの食材やレストランで、きちんとお金を使う習慣があるんです。若い学生にも自分たちが生産者をサポートしている意識があるんですよね。買う人がいるから成り立つものだから、オーガニック製品を選んで心地よく使うことで、大きな循環の一部になれているといいですよね。消費は投票、私はそういうものに投票していきたいし、選んでいきたいと思います。

ー 自分自身が心地よさを基準に選んだものが、人や自然と繋がると嬉しいですよね。

早坂さん:

先日高熱が出て自宅で寝込んでしまった時、自然素材の洋服をまとったら気持ちが良くて。汗をかいても不快ではなく、体温を保ちながら放湿して呼吸をしているような感覚です。また、最近5〜6年ぶりに髪の色を明るくしたのですが、いざブリーチをしてみたら、毛先のところどころに1年以上前に染めたインディゴの染料が。こんなに長い間髪の奥に止まって髪を守ってくれていたんですね。これを見て、日々肌に触れるものや使うものがどれほど大切かを実感しました。そして改めて植物の力強さにも気づかされましたね。

モノづくりの理念やストーリーをもっと伝えていきたい

ー とてもきれいなインディゴの色ですね。早坂さんはオーガニックコスメブランドのプロデュースもされていますが、製品づくりを通して感じたことなどはありますか?

早坂さん:

当たり前のことなのですが、植物は自然のものなので、同じ植物でも産地を変えたら香りも変わるし、毎年収穫量も一定ではありません。その都度対応して調整して、一定の同じ製品を作ることがどれほど大変かを痛感しました。これまで自分も規格が一定のものを無意識に求めていたんだなと気づかされた。改めてオーガニックコスメを作ることの大変さを知りました。

ー 本当にそうですよね。野菜もそうですが、“一定の規格”が当たり前でないことがわかりますね。

早坂さん:

製品を作って販売することが大きな循環の一部になること、誰かのサポートになることを目的に「肌の再生・心の再生・土壌の再生」というテーマを掲げました。でも最初はあえてそれは伝えずに、きれいになれるとか心地よく使えるという部分を打ち出していました。でも、トークイベントなどで話すと意外と興味を持ってくださる方が多くて、こういうストーリーももっときちんと伝えていくべきなんだなと感じています。

変わらない理念の元、時代に合わせて進化し、確実に応えてくれるブランド

ー ドゥーオーガニックに対しては、どのような印象をお持ちですか?

早坂さん:

女性の肌悩みってたくさんあるし、人それぞれの基準があるけれど、そのニーズにしっかり応えてくれるブランドだなと思います。また炭酸を使った乳液など、他にない製品でちょっとサプライズを提供してくれるブランドだなと思っています。こういう驚きとか使った時の楽しさって、肌にすぐに現れますよね。

ー ドゥーオーガニック製品の中で、印象に残ったものを教えていただけますか?

早坂さん:

ボディ エマルジョン <ボディ用乳液>は、初めて使った時、肌なじみの良さに驚きました。体は面積が広い分、できるだけ気持ちいいものを使いたいなと思います。寒い日は早く服着たいってなるので、しっかり保湿してくれるのに肌なじみが素早いのはとても嬉しいです。

早坂さん:

あと大好きなのは、アロマ ソルト。夜ゆっくりしたい時やしっかり眠りたい、休みたいと思っている時は、アロマ ソルト フォー レストを選びます。今朝はしゃきっと目覚めたかったので、アロマ ソルト フォー エナジーを入れて湯船に浸かりました。エネルギーをチャージしてくれるような香り。揺らぎを感じたときは、女性に嬉しいクラリセージなどがブレンドされているアロマ ソルト フォー バランスを選びます。

早坂さん:

どれか1本ではなく、3本揃えておきたいんです。出張や旅も多いので、サシェタイプも必ず持っていきます。仕事で忙しいと一日一回リセットが必要だから、お風呂はそのリセット時間に。香りはもちろんですが、塩もとてもいいですよね。体をポカポカ温めてくれるし、ミネラルも豊富なのでバスソルトは大好きです。湯船に浸かりながら気持ちも穏やかに整えてくれるなんて、本当に素晴らしいなと思います。

ー アロマ ソルトでは、モンゴル岩塩を使用しています。この製品は、塩の選別、塩と精油をブレンド、ラベリングなど、フタを閉めるところまですべての工程が手作業です。社会福祉法人施設の方々と一緒に作り上げている製品なんです。

早坂さん:

障害のある方々の就労支援にもなっているのですね。私も障害者施設へ行くこともあるのですが、細かな作業も正確にこなすすごい技術を持つ方が多くて驚きました。私なんて全然きれいに貼れませんでした(笑)。

ー マッサージ バッグ <マッサージ料>も、一つ一つ職人が手作業で作られていますし、オーガニックコットンのガーゼもこの製品のために作ってもらっています。

早坂さん:

マッサージ バッグ <マッサージ料>も大好きです。湯船に浸かりながら使っています。この米ぬかの優しい香りがホッとするんですよね。肌当たりもすごく気持ちがいい。程よい織りのガーゼ生地が、肌の汚れを絡め取ってくれるような感じがします。肌の余分なものをきちんと落とさないと、いいものが入っていかないので、スキンケアには角質ケアが欠かせません。防腐剤が入っていないから一回しか使えないので、顔だけじゃなく全身に使います。

ー ありがとうございます。

早坂さん:

ブライト サーキュレーター ミルク <泡状乳液>は、とくに夏にもよく使います。すばやくスキンケアしたい、でもきれいでいたいっていうわがままにも応えてくれますよね。日焼けした後のごわつきがちな肌や夏の暑さで疲れた肌にもいいし、寒い季節も冷たい風で肌の血行が悪い時に使っています。季節の変わり目にもおすすめです。

早坂さん:

オーガニック コットン パフは、大判でとても気持ちいいですよね。洗面台にいつも置いています。拭き取りの時も肌当たりがよくて、やわらかくて、本当に大好き。気持ちがいいですよね。仕事柄、あらゆるコットンを使ってきたけど、こんなに柔らかくて気持ちいいのは珍しいです。

ー これまでもたくさんの化粧品を使われてきた早坂さんに、気に入っていただけて嬉しいです。最後に、これからのオーガニックコスメ、ドゥーオーガニックに求めることなどを教えていただけますか?

早坂さん:

この10年間で日本女性の働き方も生き方も大きく変わり、化粧品もオーガニックというだけでなく、自分が心地よく使えるものやきれいになれるものを使いたいという女性が増えていくと思います。そんななかドゥーオーガニックは、変わらない理念を持ちながらも、時代の変化や女性の意識に細やかに対応して進化・リニューアルし続けて、時代にフィットしてますし、これから進化していくのも楽しみです。オーガニックコスメを選ぶ理由が、“きれいになれるから”“使い心地がいいから”というようなポジティブな選択肢として選んでもらえると嬉しいですね。まだまだ市場は小さいけど、みんなで手を繋いでオーガニックを盛り上げていきたいなと思います。

Photos by:Nahoko Morimoto

早坂香須子さん

早坂香須子さん
(はやさか・かずこ)
ビューティーディレクター・メイクアップアーティスト。看護師として大学病院に勤務した後、メイクアシスタントを経て99年に独立。国内外のモデルや女優から支持されている。アロマテラピーや植物学を中心としたオルタナティブな療法を学び、2013年にはAEAJ認定アロマテラピーインストラクターの資格を取得。メイクアップアーティストとしてはもちろん、オーガニックコスメブランド「ネロリラ ボタニカ」のプロデュースや香りの提案、トークイベントへの出演など幅広い場面で活躍中。またライフスタイルやセルフケア、お気に入り製品などを発信するインスタグラムも人気。著書に「YOU ARE SO BEAUTIFUL」(カエルム)、「100% BEAUTY NOTE 早坂香須子の美容A to Z」(KADOKAWA)など。Instagram:@kazukovalentine

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