人と比べない“私らしさ”をみつけたら、おしゃれも人生もグンと楽しくなりました・鈴木六夏さん<前編>

第23回目は、モデルとして活躍しながら、中学生の男の子と1歳の女の子の母でもある鈴木六夏さんにご登場いただきます。雑誌『VERY』の美容ライターを経て、同誌のレギュラーモデルとして活躍。爽やかで明るい笑顔と洗練されたファッションセンスは、読者からも圧倒的な支持を得ています。「今後はモデルとして幅を広げつつ、新しいことにもチャレンジしていきたい」と語る鈴木さんは、2月に初の著書も出版。さらに注目が集まる鈴木さんの、内から輝くような美しさの秘訣、美容やファッションのこと、また“自分らしさ”をみつけるコツなどを教えていただきました。

自分が心地良いもの、心がウキウキできるモノを選びたい

ー 鈴木さんが、モデルとして大切にしていることについて教えていただけますか?

鈴木さん:

10代や20代の頃は、見た目の美しさばかりを気にしていました。もちろんモデルとしてそれは大切ですが、見ている人の心に本当に響くかどうかは、心から笑えているかとか、生き生きしているかとか、“内面の美しさ”なのだと気づいてからは、内面を整えることを大切に考えるようになりました。

ー 例えば、どのようなことを心がけていますか?

鈴木さん:

情報や考え方を発信する立場であることも大切に考えているので、自分らしい美容やファッション、またライフスタイルをよく把握して、それに自信を持つことが大事。モノや情報が溢れる時代だからこそ、私目線で本当に良いと思ったものを丁寧に発信できる人でありたいです。自分自身が“幸せ”でいるためにも、普段のファッションや化粧水1本を選ぶにしても、心地良いと感じるもの、心がウキウキできるモノを、きちんと自分でセレクトすることを心がけています。

ー 鈴木さんは、ご自身の考えをしっかり持っていて、ブレない凛とした女性というイメージですが、迷いや悩む時期もありましたか?

鈴木さん:

もちろんありましたよ。息子を育てている時は、シングルマザーだったこともあり、まわりのお母さん達と自分を比べたり、自分の母と自分を比べたりして、“理想の母像”を勝手に作って苦しんでいました。家が散らかっているだけでも自分を責めたりイライラしたり。でもそれでキリキリしているお母さんじゃ意味がないんですよね。今はいい意味で自分に諦めがついているというか、自分らしくできることをやればいいと思えるようになりました。

“私らしさ”と“良い加減”で、家事も仕事も上手に両立

ー 現在もモデル業に家事に育児にと多忙な毎日だと思いますが、仕事と家庭を上手に両立するために、どんなことを心がけていますか?

鈴木さん:

仕事には手が抜けない分、家事は完璧であろうとしない事を心がけています。家族に協力してほしいときはちゃんと口にだして伝えることも必要。また共働きで自分も時間が欲しいように、夫も同じだと思うので、相手の自由も尊重してお互いに思いやり合えるように努力しています。完璧を目指さず、 “私らしさ”と“良い加減”が大切だなと思っています。

ー 鈴木さんが「私らしさ」をみつけるためにまず実践したことを教えてください。

鈴木さん:

まずは自分をきちんと知るためにワードローブを断捨離。“本当に好きなもの”に絞りました。洋服や雑貨やコスメも “自分の心地よいモノ”だけ。それでもまた増えてしまうんですが(笑)。物だけでなく人間関係も含めて“本当に好きなもの”に絞って、これが自分のスタイル、これを自分の軸にしようって決めると必要以上に物を欲しなくなるし、それまで気にしていた人の目も気にならなくなったように思います。

ー 好きな物を絞ることは、ご自身と向き合うことにも繋がったのですね。気持ちにも大きな変化がありましたか?

鈴木さん:

SNSを見て一喜一憂したり、キラキラした生活をしている人たちが気になったり。「この人に会うからコンサバにしなきゃ」「明日はあの人と会うからカジュアルにしなきゃ」と、いつも人の目ばかりが気にして、「人から見て良いか悪いか」で自分を評価していたように思います。自分に自信がないと、人のせいにしてしまったり求めてしまったりしますが、自分の軸が決まるとそれがなくなりました。

美しさの秘訣は、たっぷりの睡眠と保湿、日常のほぐしケア

ー まわりの雰囲気をパッと明るくしてくれるような、鈴木さんの笑顔の秘訣を教えてください。

鈴木さん:

まずは絶対に睡眠。20代や30代前半は睡眠時間を削ってでも何かをインプットしたい人でしたが、もう無理です(笑)。とにかく寝ないと肌も心も身体もすべてが崩れるので、何かない限りは「なるべく早く寝る!そして朝を元気に起きる!」が一番大事です。また、私は朝日からすごくパワーをもらえるタイプなので、できるだけ朝日を浴びるようにしています。また朝、子どもが見ているテレビ番組の体操を一緒にやるとものすごく元気がでますよ(笑)。

ー 朝を元気に過ごすと一日が充実しそうですね。美しい肌に欠かせないことはありますか?

鈴木さん:

「使うのが楽しみ!」と思えるコスメを揃えておくこと。それが「なんとなく」揃えたものか、「すごく好き」なものかで気持ちへの作用が大きく違うと実感しているので、自分の心がウキウキするものを選びます。日中も気をつけているのは乾燥対策。スキンケアはアイテムの数を増やすよりも量をたっぷりと肌に入れこむようにしています。肌がうるおいに満ちているだけで、笑顔もグンと輝くと思います。

ー つややかな肌は保湿ケアの賜物なのですね。スタイルをキープするコツを教えてください。

鈴木さん:

体が凝りやすいので、ストレッチポールを使って肩甲骨ストレッチで猫背を解消したり、足のむくみや疲れをとるためにふくらはぎや足裏をほぐしたりと、日常でできることを続けています。また顔まわりはスキンケアする時にマッサージをして巡りをよくします。わざわざ時間をとってマッサージすることができないから、化粧水や美容液をつける時も、たっぷりと使ってマッサージしながら肌になじませます。

“私らしさ”に欠かせないのは、ネイビー・白・デニム・そして、パール

ー 断捨離をすることで、ご自身のファッションのスタイルが見えてきたそうですね。

鈴木さん:

以前は洋服をたくさん持っていてトレンドを早く取り入れることが大切だと思っていましたが、今はいかに自分らしくいられるかが大切。「自分らしさ」に迷っていた時期を経て、「自分らしさは自分で決めよう」と決意して断捨離をした結果、今の私らしさに欠かせないのは、紺と白とデニム、そしてパールでした。「自分らしさ」を決めたら、毎日のお洒落がグンと楽しくなり、迷いがなくなりました!

ー 今日の衣装も私服でコーディネートしていただきましたが、素敵ですね。

鈴木さん:

ボーイッシュとエレガント、甘さと辛さなどのミックススタイルが好きです。今日着ているレースのブラウスも、デニムに合わせてカジュアルに。ヘアもふんわりではなくラフにまとめました。普段からデニムやシンプルなニットなど男の子っぽい組み合わせが多く、髪も短めなので、女性らしく仕上げてくれるパールは必須。小物やメイクでエレガントを足すようにしています。

ー 自分のスタイルを決めるのはなかなか難しいのですが、どんな風に決めたのでしょうか?

鈴木さん:

ちょっと窮屈な考え方だけど、ある一定期間あえて「“この色”または“この形”しか着ない」と決めてみるのもいいかもしれません。私もそれをやってみて、すごく良かったと思います。ベージュもグレーも着たいけど、あえてネイビーだけに決めてみると自分に合うものがわかるし、私といえば「ネイビー」という印象づけにもなったと思います。軸が決まると、新しいアイテムにチャレンジするときも、流行ではなく自分軸で選べるようにもなりました。

『Ricca「私らしさ」の見つけ方』鈴木六夏・著(宝島社)

著書は、私と同じように迷って悩んでいる女性へのメッセージです

ー 今回、本を出版したきっかけを教えてください。

鈴木さん:

本は昔から出したいと思っていたんです。「私らしさ」という今一番伝えたいテーマが1つ決まったというのが大きなきっかけではあるかもしれません。テーマも自分で考えて、本文も書かせていただきました。12月に話が出てスタートして、2月26日に出版というタイトなスケジュールでしたが、無事に形になってホッとしています。

ー どんな方に読んでもらいたいですか?

鈴木さん:

自分もそうでしたが、日本の女性は真面目だからこそ、いいお母さんでいなきゃいけないとか、こうしなきゃいけないと、自分の枠にはめてしまいがち。ファッションひとつとっても、SNSがあるからもっとおしゃれにしなきゃとか、流行を取り入れてなきゃとか、人に良しとされることを追いかけてしまうのかも。まさに自分がそれの最たる人だったから、そういう人たちに向けて「もっと自分らしく、でいいよね!」っていうメッセージになるといいなと。紹介している洋服は決してきらびやかなものではないし、シンプルで定番なものばかりだけど、それが私らしさ。同じように悩んだり迷ったりしている女性に読んで欲しいです。

ー 鈴木さんの今後の目標や展望を教えてください。

鈴木さん:

美容は年齢を重ねるごとに、もっともっと削ぎ落としていきたい。60代を迎えた時、スッピン肌でいられることを目標に、これからの美容を選択していきたいなと思っています。プライベートでは家族でたくさん旅行がしたい!子ども達の成長は本当にあっという間なので、たくさんの景色を一緒に見ておきたいなと思います。料理ももっと勉強してレパートリーを増やしたいですね。

Photos by:Nobuki Kawaharazaki

鈴木六夏さん

鈴木六夏さん
(すずき・りくか)
1980年、東京生まれ。美容ライターを経て雑誌『VERY』(光文社)のレギュラーモデルをはじめ、多くの雑誌、広告に出演。2015年にキッズブランド「two eleven」を立ち上げ、デザインを行うなど多方面で活躍中。自然体で飾らない笑顔と洗練されたファッション、ライフスタイルは、同世代の女性から圧倒的な支持を得ている。中学生の男の子と1歳の女の子の母。初の著書『Ricca「私らしさ」の見つけ方』(宝島社)が発売中。 Instagram:@rikuka.62

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